こんにちは、訪問美容・出張カット専門店『p/mo(ぴーも)』のヤマトです。
今回は女性のお客様との会話でよく耳にする
「毎日髪の毛を乾かすのがめんどくさい。乾かさなきゃだめなの?」
上記のことについて触れていきます。
✔注意:記事は一美容師の見解です。
言うまでもないですが、人の身体や頭髪の状態は個人差があり、十人十色です。
記事を参考にしていただいて構いませんが、ご自身に合わないと感じた場合は、すぐに実施を中断してください。
毎日お風呂に入るたびに濡れた髪の毛を乾かす。
確かにめんどくさいですよね。
なかなか乾かないから時間がかかる。
うるさいから他のことができない。
腕が疲れる。
季節によっては暑くて汗をかく。
ぱっと思いつくだけでめんどくさい要素がこんなに出てきます。
ですが、髪の毛と頭皮の健康を考えると
そうは言っていられない理由がいくつかあるのです。
毎晩ドライヤーをすべき理由は以下のとおりです。
ひとつずつ解説していきます。
濡れた状態の髪の毛は傷みやすい
濡れている状態の髪の毛はツヤがあってまとまっていて
一見きれいに見えますが、実は濡れている状態のときが一番傷みやすいのです。
なぜ、傷みやすいのか?
髪の毛には濡れると『膨潤』するという特性があります。
(膨潤:水分を含んで膨らんでいる状態)
膨潤すると髪の毛のキューティクルが開いた状態になります。
そうすると髪の毛の内部の水分が蒸発しやすく、
摩擦によりキューティクルが剥がれやすい環境になり、結果髪の毛が傷みます。
さらにお風呂に入るタイミングにも傷む要因が…
現代の日本ではお風呂に入ったあとに就寝することが一般的ですが、
そこにも傷みにつながる要因があります。
座ったまま眠りでもしない限り、眠るときはまくらや布団に頭をつけます。
その時髪の毛が濡れていると…摩擦で傷みやすいというわけです
パサつきにつながる
実は、健康な髪の毛の内部には10%程度の水分が含まれています。
ご存知でない方はびっくりですよね。
あんなに細い毛の中にも水分は存在するんです。
髪の毛の潤いを左右するもの→髪の毛内部の水分
髪の毛をドライヤーで乾かさずに自然乾燥が進むと
表面の水分が蒸発するときに、膨潤して開いているキューティクルから
髪の毛の内部の水分も一緒に蒸発してパサつきやすくなってしまいます。
上記の項目で述べた”膨潤すると髪の毛の内部の水分が蒸発しやすくなる”
というのは、そういうことです。
もちろん、キューティクルが剥がれて髪の毛内部の水分の蒸発を防ぐものが無くなってしまえば、髪の毛はパサつきやすくなります。
濡れた状態を放置するとダメージが進行しやすいことがわかりますね。
頭皮の環境が悪化する
雑菌が好む環境をご存知でしょうか。
高温多湿です。
お風呂に入った後の頭皮の状態はどうでしょうか。
そう、高温多湿です。
湿った頭皮は雑菌の大好物
身体の中でも頭皮は温度が高く、髪の毛によって保温もばっちりです。
髪の毛が濡れていれば保湿もばっちり。
汗や皮脂もたくさんあるので、雑菌にとってはまさに楽園。
雑菌(とくにカビ菌)が頭皮に留まると、炎症の原因になります。
頭皮が炎症を起こすとかゆみや乾燥、フケ、べたつき、においなどの
頭皮トラブルを招く可能性があります。
人の身体は頭皮も含め常在菌に守られていますが、不衛生にしているとうまく機能せず、
逆にその常在菌も悪さをする場合もあるので注意が必要です。
頭皮トラブルは常在菌(マラセチア菌)が関係していた!?
地肌(頭皮)ケアは髪のためにも大切 | h&s (hscare.jp)
まとめ:頭皮だけでも必ず乾かしましょう
髪の毛を乾かすのは大変でもありますが、しっかり乾かすことによって
髪の毛・頭皮のトラブルを防ぎ、ヘアスタイルをより楽しむことができます。
髪の毛のキレイは、頭皮のキレイから
健康的な植物は、整った土台がないと育ちません。
それは髪の毛と頭皮にも同じことが言えます。
ぜひ、毎日の洗髪・ドライヤーで健やかな髪の毛を保ちましょう。
✔ドライヤーの時短方法、あります。